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+++アアルト自邸の照明+++
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この日は、現地在住の日本人ガイドさんに案内をお願いしている日でした。

行き先は、
○シベリウス公園
○アルヴァ・アアルトの自邸
○アラビアの工場
○工芸博物館
○テンペリアウキオ教会
○元老院広場とヘルシンキ大聖堂
で、名所ぐるり目白押しです。

現地ガイドさんによると、ヘルシンキの持ち家率は約70%。
高負担・高福祉で有名な国ですが、
ほとんどが共働きなので収入を合わせて家の購入に至ります。
マンション住まいが基本で、そう広くないスペースです。

そんな中、長い冬を室内で快適に過ごすための色使いやデザインが生まれてきたのです。


車窓から見たデザインマンション。若い人を中心に人気を集めている建物。
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こちらはテラスがガラス張りのマンション。
夏の日差しが貴重な風土で、テラスの大きさが家のステイタスを決めます。
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シベリウス公園に到着。
フィンランドの偉大な作曲家シベリウスを記念した公園です。
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入江沿いに遊歩道があり、ジョギングやサイクリングを楽しんでいる人をたくさん見かけました。
この日は雨の予報が出ていたそうですが、
予報がはずれて見事に晴れた日曜日を謳歌している様子。
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短い夏の間にどん欲に屋外での暮らしを楽しむ姿勢が、
テラスのある家、カフェのテラス席や木陰のベンチが多い街を形成していることが分かります。

街の中にのんびりできる場所がたくさんあると、旅行者にも心地いいものです。
入江に浮かぶヨットをただ眺めているだけで、
翌日にはヘルシンキを去るのが悲しくなってくるほどでした。

さてこの公園には、シベリウスを称えて制作されたモニュメントがあります。
それがこちら。
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1967 年 エイラ・ヒルトゥネン作。
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すごい迫力ですが、
抽象的なので「シベリウスとなんの関係が?」という批判があり、
あとから隣りに「そのまんまシベリウスマスク」が設置されました。

それがこちら。強面です。
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たまたま春にオーケストラの演奏でシベリウス作曲「フィンランディア」を聴いていたので、
このいかついお顔にもずいぶんと親しみを感じました。

アイスクリームの屋台。
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公園内の公衆トイレ。外観がカッコいいですね。
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ふさがっていたので中は見ないで通り過ぎました。
必死にこらえていた男の子、間に合ったでしょうか・・・。

よく見かけたタイプの大型バス。
サイドミラーが犬の耳型?で色も可愛いのです。
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さて今度はアルヴァ・アアルトの自邸を見学に、郊外の高級住宅地へ向かいます。

アアルト邸向かいのマンション。
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アアルト邸の玄関。
このこじんまりとした感じ、非常に親近感をおぼえます。
ユーロ導入までのフィンランド紙幣に肖像が載っていた人の自邸とは思えないような、
ごくささやかなたたずまいです。
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石のアプローチ階段。
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階段の踊り場から玄関ホールを見る。
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このコンパクトさ!

北玄関から入って南のリビングルームに入ると、
庭の景色が目に飛び込んでくるようなプランです。
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奥はアトリエスペースへ続く引戸になっています。

リビングルーム全景。
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暖炉のコーナー。
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飾り棚。
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リビングとアトリエスペースを仕切っている引戸の取っ手。
どの高さでも掴め、なおかつ目立たないデザイン。
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アトリエスペース。
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窓外の景色が良すぎて見とれてしまい、集中できないかもしれません^^
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アトリエから書庫へ続く階段。
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それにしてこのアトリエの心地よさ!普遍的なものですね・・・。
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ダイニング。椅子はアアルト夫妻が旅先のイタリアで購入したもの。
家具も照明器具も自分でデザインするアアルトですが、
揃いすぎていないのがまたいいですね。
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ダイニングの、キッチン側の壁面。廊下を挟んで向かいがキッチンです。
壁の中央に配膳用の引戸がついています。
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この配膳台を廊下側から見たもの。
やさしいアール形状&真っ白の塗装で、圧迫感を減らしています。
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ドアについているオリジナルの取っ手。
この家の前に完成したサナトリウム用にデザインしたもの。
洋服の袖が引っ掛かりにくいようになっています。
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そう言えば、宿泊しているホテルのドアノブも似た型でした。
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アアルトの発案後、このデザインが一般にも浸透したのですね。
まさにユニバーサルデザイン。

2階のホール。
ここにも暖炉があって、家族の共有スペースになっています。
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2階ホールからバルコニーに出ます。
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この住宅が建った頃は、ここから海が見えたそうです。
今はうっそうと茂った木々の風景。
それもまた良く、癒される場所です。
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2階の個室の窓際にある、オリジナルの照明器具。
お化粧の時に電球の反射がまぶしくないようにするためのデザイン。
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2階の廊下にある天窓。
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大きさもインテリアもすぐに馴染んでくつろげるような家です。
ごく小さい建物の中に、ほっと一息つける場所がいくつもある。
理想の家の形を表していることがよくわかりました。

下の写真は、玄関横の小部屋を利用した今の管理事務所。
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この一角にちょっとだけお土産コーナーがあったので、この家のカタログを購入。
またフィンランドのテキスタイルデザイナー、ヨハンナ・グリクセンのポーチも購入しました。
下の写真のきみどり色のものです。
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ヨハンナ・グリクセンのショップは月曜定休で今回は行けないところだったので、
ここで出会えてラッキーでした。
織りの感じや色使いが、日本の東北地方にもありそうな雰囲気です。

・・・北欧(5)へ続きます。
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by the_perfect_sky | 2012-10-03 11:27 | 2012北欧研修